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吹抜+南面デッキ:妙蓮寺の家

revised: 2005 / 11 / 21

敷地の特性を活かして

「妙蓮寺の家」では、南面する崖地という敷地の特性を活かして、南側に懐の深い大開口を設け、その外部を木デッキとしました。デッキは一階の床面と同じ高さにそろえられ、建築面積で表示されている以上の空間の広がりを実感することができます。

*内部的外部、あるいは外部的内部
南側に張り出した庇により、夏場の直射日光は室内へ入ることはなく、逆に秋から冬、春にかけての高度の低い日射を室内へ多く取り込むことにも成功しています。
外部デッキの使われ方により、主室が外部的内部のように感じられることもあれば、夏場タープなど天蓋を設けるようなきっかけで、逆にデッキ部を内部的外部と感じることもあります。
空間を名前で規定することなく、住まい手の手にゆだねるささやかな試みの一つと言えるでしょう。

敷地南東部からデッキとシームレスにつながった主室を見る。

キッチン周辺から南側開口部を見る。南面した崖地で視線の抜けがよく、気持ちのいい敷地です。