COLUMN

EN | JP

ウォークアラウンド・クローゼット

revised: 2005 / 12 / 03

収納でありながら、空間装置

最近の住宅ではウォークイン・クローゼットを備えたものが本当に多くなってきたようです。確かに収納力は非常に魅力。自宅の購入、建設を考える前にこれだけ集まってしまった衣料品などをどうやって収納しようか、というご相談も多く受けます。でも、ちょっと納戸や物置のような雰囲気がして、と躊躇してしまったことはございませんか。

今回はあえて表現するなら「ウォークアラウンド・クローゼット」とも言うべき造作収納をご紹介します。

「小金井の家」の主寝室にデンと構えるのが四方から利用が可能なクローゼット。ウォークイン・クローゼットでは普段収納だけの空間になってしまう部分がもったいなくもあるので、収納造作部分を生活空間の中に据え、周りからそれぞれの棚にアクセスが可能な文字通り「ウォークアラウンド・クローゼット」としました。そうすることで本来ならデッドになってしまいがちなスペースを有効活用でき、また人の動きが見え隠れする様子がいっそう趣をそそるようにも思います。
また、収納下部には懐の深いキャスター付き収納家具を設け、来客時に使用する布団を収納できるような場所を設けてあります。