ローマの威光を示す人工物
セゴビア旧市街地の中心には大きな谷が横たわっている。
その谷をものともせず横断しているのが、ローマ時代に建設されたという水道橋だ。
空積みといって接着剤をいっさい用いずに石材の自重のみで柱とアーチが形作られている。自然に対する人の意志の力、というものを感じずにはいられない。これこそがローマ的なものであり、西洋的な建築家像の源といっていいのだろう。
この水道橋が落とす長く大きな陰はそこに生活する人々に巧みに活かされている。
セゴビア旧市街地の中心には大きな谷が横たわっている。
その谷をものともせず横断しているのが、ローマ時代に建設されたという水道橋だ。
空積みといって接着剤をいっさい用いずに石材の自重のみで柱とアーチが形作られている。自然に対する人の意志の力、というものを感じずにはいられない。これこそがローマ的なものであり、西洋的な建築家像の源といっていいのだろう。
この水道橋が落とす長く大きな陰はそこに生活する人々に巧みに活かされている。