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2007年10月23日(火曜日)

鈴木研究室OB会など

カテゴリー: - hama @ 03時13分25秒
なんだか先週末の様子を調子にのって書いていたら、長くなってしまいました。

10/20 午後からの所用にさきがけ、本日までが会期の「Appearance-写真表現と現代空間の深層」展を観に出かける。TN Probeから送られて来たDMがかなり印象的だった(私のところに届いたのはアーミン・リンケが撮影した明石海峡大橋がフィーチャーされたもの,その後この展覧会のフライヤーに数種類のバージョンがあることが判明)のと,このようなタイプの写真を巨大プリントで目にするのはすばらしく気持ちのよいものだという思いがあったため、普段は東京で生活しながらなかなか展覧会などへ出かけることもない(最近観たのはコルビュジェ展くらいか)のだが、今回は是非とも、と思って自宅から電車とバスを乗り継いで代官山のヒルサイドテラスへ。そういえば巨大プリントのインパクトで言えば,まだ鳥居坂にTN Probeがあった時代に開催されたHerzog & de Meuron展の際に展示されていたThomas Ruffの作品が印象に残っていたのかもしれない。ちなみにJeff Wallの巨大なやつ(あれも恐ろしく手が込んでるよね)ももちろん大好きですが,あの作風はバックライトが入っていたりで性質が異なりますね。10年ほど前にミュンヘンのレンバッハ・ハウスで観たことを思い出します。
我々の学生時代にちょうどBecher夫妻の作品集の刊行ラッシュがあり,夜半に六本木のABCなんぞへ出かけてはかなり盛り上がったものです。Amazonなんかなかった時代,そういったある意味特殊な書店で直接手に取ってみる「洋書」の特別さはいまや懐かしい感じもします。Taschenなんかが出て来て洋書の価格破壊があったりもしましたし。こういうネタは際限なく脱線できますね。
さて、肝心の展示の方は順路のまま作家を紹介すると次の通りでした。

オリバー・ボバーグ:非常に計算され尽くした構図でこれといった特徴のない風景を撮影しているようでいて実は被写体が模型である,という反転。作家自身が知られすぎているため,すでにこれが模型写真であるという予備知識からその痕跡を探そうとしてしまう自分に嫌悪感を抱いたり。一種の間違い探し的見方もしてしまいがちではある。彼がその被写体を箱庭的ランドスケープから実景にかえたとき。あるいは箱庭的ランドスケープが実現されたとき。写真というメディアが持っていると私たちが信じてやまない先入観が少し,しかしその根底で揺らぐ気がします。リアル・バーチャリティのことなども頭をよぎる。

大島成己:非常に美しい。彼はこのところ透過物に幾重にもうつり込む風景を撮ることに熱中しているそうです。それにしても美しい。しかも写真の質にあわせたマウンティング。奇しくも先日事務所へ新さんが持ってこられた写真のマウントと同質のもの。展示されている写真自体にも映り込みが期待されているプレゼンテーション。

アーミン・リンケ:見開きA1サイズほどの製本が5冊、キーワードごとに並べられているのをページを繰ってみる,という趣向。フレーミングがすべて横位置、ということですね。すいません、たった今気がつきました。それにしても垂直フェチっぷり?がすばらしい。いわゆるアオリ系のレンズで撮られた風景がほとんど。シフトレンズと言えば,いわゆる大きな物件では竣工写真の必需品ですね。以前,写真家の平井広行さんの事務所でアメリカのモダニズム全盛期に大活躍したEzra Stollerという写真家の「Modern Architecture」という作品集を見せていただいたことがあります。現在では古本でも高値で取引されているようですが,スカイスクレイパーが建ち並ぶ都市をシフトレンズで垂直のラインをパキッと出して撮影したものはモダニズムの普及に一役買ったのではないか,というほどインパクトのあるものでした。そしてそのどのフレームにも効果的に人が入っている(実際どうやって撮影したかまでは知る由もありませんが)のがまた印象的でした。是非とも手に入れたい写真集のひとつです。

カンディダ・ヘーファー:いわゆるベッヒャー・シューレの古株とでも言うのでしょうか。にしては二人のトーマスなどとは異なり,つい最近まであまり注目を浴びてこなかったという。写真の批評家は彼らの差異ばかりを取り上げようとしているようですが,ベッヒャー・シューレの面々が醸し出すこの共通の空気感は何だろう。どの写真も少し前の時代のものに見える。被写体が新しい,とか旧いとかいうことではなく、最近撮影された,という実感に乏しい気がします。枯れている?違うか…。紐解いていけば,ノイエ・ザッハリッヒカイト(新即物主義)の時代の誰それが,という話にもなるようですが、非常に古典的で格調高く見えてきます。写真史の始まりの方に位置づけられようとしているような…。構図の古典的で美しいところ、という点でかのゴダールが敬愛してやまないというマノエル・ド・オリヴェイラ監督の「アブラハム渓谷」を思い出しました。この映画では「月光」とタイトルのつくピアノ曲がたくさんサウンドトラックとして用いられていたことも印象深かったですね。

さて、展覧会場を後にして、今度はほぼ年に一度開催され続けている鈴木恂研究室のOB会に出席。今時の学生たちは当時30代にして一世を風靡した建築家、鈴木恂を知らなかったりするものだから恐ろしい。いや、これは一般論として。
ちょうど目黒警察署の裏あたりにあるイタリアン・レストランでの開催だったので代官山からは徒歩にて移動する。秋晴れでまったく気持ちのよい午後である。今回は出席者があまり多くなかった(そもそも研究室のOB自体あまりたくさんいない)ので,会話重視型の会。先生はますますお元気で何よりでした。印象深かったのは最近の仕事が新築よりも過去の物件のリノベーションやリフォームが多い,という点。1980年に竣工したというスタジオエビスも大改修の真っ最中だそうです。あの当時、都心にあの規模でコンクリート打ち放しの建築物が建つインパクト。しばらく前までは山手線の恵比寿駅のホームから見えていましたが,最近は駅前にいろいろビルが建ち並んで,ほとんど見えなくなってしまいました。ところで、神宮前にある鈴木先生のアトリエやスタジオエビスの構造設計は独立したばかりの佐々木睦朗さんが担当されたということを知っている人がどれだけいるのだろうか。これらの作品ですでに小枝構造の萌芽がみられます。まあ、木村先生の浮世絵博物館との近似性くらいは指摘しておいてもよいかも知れない。
先日写真があがってきたばかりの道の駅もさっと見ていただく。やはり気になっていた意匠上のポイントをつかれ、落胆,というか思いが間違っていなかったことを再確認できてうれしかったというか複雑な心持ち。先生,一応「回廊」的空間作りを目指してみたつもりではあるんですが…。
散会後は同学年でほかに4名いるはずの同窓生のうち,ただ一人出席したM氏と中目黒のカフェで近況報告など。がんばっているようなので今後の活躍も期待したい。

ほろ酔い加減のまま自宅まで徒歩で帰宅。途中ペットショップでペットのウサギ用の買い物をしたり、ちょうど切れてしまったところなので新米を買ってみたり。

夜には本日犬吠埼までバスツアーで出かけていた義母と愚息が帰宅。なんとサンマが満載のトロ箱を2つも抱えて。という事情でバスを降車したところまで迎えに出かける。
もちろん夕食はサンマづくし。今朝あがったばかりとみえて、身の張りからまったく違う代物。しかもトロ箱一つに14,5尾。義母をさしおいてサンマ3尾をおろしてしまい、3尾を塩焼きに。そして三枚におろした残りの骨はホネセンベイに。残りのサンマは翌日の分とご近所にお裾分け。うまかった。ちなみに翌日は我が家に残った2尾をナメロウに。これもうまかった。ごちそうさまでした。


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